教会建築

日本基督教団 本郷中央教会

日本基督教団 本郷中央教会
所在地:東京都文京区本郷3-37-9
竣 工:1929年(昭和4年)
設 計:J.H.ヴォーゲル(ヴォーリズ建築事務所)/川崎忍
施 工:辻組
構 造:鉄筋コンクリート造三階建塔屋付(塔屋は5階建て)
登録有形文化財指定:1998年(平成10年)12月11日

沿革・概要

日本基督教団本郷中央教会は1890年(明治23年)プロテスタントの一派カナダのメソジズト教派所属のC・S・イビー宣教師により『中央会堂』として創立されました。またエドワード・ガントレットにより日本最初のパイプオルガンが設置されたことでも知られています。日曜日には、パイプオルガンと琴や尺八の和洋折衷の音楽会が開催されたり、幻灯機を用いた「幻灯説教」が行われていた。

中央会堂は、もともと建築家伊藤為吉が1890年(明治23年)に設計、建設を始めましたが、完成間近で火災にあい焼失し、建築をやりなりなおしたという経緯があります。当時の記録では、外観はテント型の大屋根の木造建築だったようです。その後、関東大震災で焼失してしまいました。昭和4年にJ.H.ヴォーゲルの設計により現在の姿になりました。平面計画に凹凸がなく、装飾の彫りも浅いので、堂々たる構えの割には、あまり目立たない建物かも知れません。構造設計は帝大(東大)出身で、佐野利器に師事た内藤多仲が担当し、音響機能も優れ、当時は注目された教会だったそうです。

また、1945年(昭和20年)3月の東京大空襲の際には、周辺の罹災者700人ほどがこの会堂に収容されたそうで、現在向かい側にある本富士警察署も消失したので、一時期、この中に置かれていたそうです。

教会正面入り口の間口は大きく取られていて、上部は優しいアーチ型です。明治・大正期には「本郷中央会堂」と呼ばれていたため、入り口のアーチの上には右から大きく「中央會堂」と書かれています。ゴシック様式特有の装飾が美しい石造りの会堂は、登録有形文化財に指定されています。

中央会堂には、かつて野口英世、内村鑑三が出入りしていたという記録もあり、賀川豊彦による学生伝道集会なども行われていました。また、夏目漱石の『三四郎』では、主人公の三四郎と美禰子が決別する場として、本郷中央教会が登場します。

日本基督教団 本郷中央教会へのアクセス

住所:東京都文京区本郷3-37-9
最寄り駅:東京メトロ丸の内線、南北線本郷三丁目駅下車 徒歩3分

日本基督教団 本郷中央教会フォト

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